班の中での役割を先に決めておくほど実習の流れが整っていくという結論
役割を先に決めた班から流れが整っていく理由
先に答えを書いてしまえば、班の中での受け持ちを始める前に決めた日ほど、実習は静かに進みます。手が空いた人がすぐ次へ回れるようになり、同じ場所に二人が重なってしまう場面が消えていきます。
決めていなかった日は、誰かが動きはじめるのを互いに待つ時間が、思いのほか長く生まれました。譲り合う気持ちがあっても、動きの上では止まっているのと同じ形になってしまうのだと学びました。
受け持ちが決まっていると、困ったときに誰へ声をかければよいのかが、その場ですぐ分かります。聞く相手を探す手間が消えるだけで、班全体の動きがひと回りも軽くなるのを何度も見てきました。
仕上がりを見直す場面でも、どの工程を誰が担ったのかが分かるので、話し合いが具体的になります。次に直したい点を挙げるときにも、責め合う形にならずに、手順の話として進められるようになります。
受け持ちを分けるときに気をつけている決め方
分け方として最初に気をつけているのは、火を扱う場所と洗い物の場所を離しておくという点です。動く道筋が交わってしまうと、どちらの手も止まりやすくなり、待ち時間が増えてしまうからです。
次に気をつけているのは、得意な作業ばかりを同じ人へ寄せてしまわないようにするという点です。実習の回ごとに受け持ちを入れ替えておくと、班の誰が抜けたとしても流れが止まらない形になります。
仕上げと片づけを同じ人が担わないようにするという工夫も、続けてみて効き目を強く感じています。最後の一手に集中できる人が残っているだけで、提出の直前の慌ただしさが目に見えて減りました。
調理師専門学校では、班で動く形そのものまで資格の学びに含まれていると説明を受けてきました。料理は一人だけで完結していく仕事ではないと、実習の中で体を通して教わっているのだと感じます。
まとめ
班の中での役割を先に決めておくほど実習の流れが整っていくというのが、これまでに得られた結論になります。待つ時間が減り、聞く相手が定まり、見直しの話し合いまで具体的になるという形で、効き目がはっきり表れます。
受け持ちを分けるときには、動く道筋が交わらないようにして、得意な作業を同じ人へ寄せすぎないようにします。入れ替えを重ねておけば、誰かが休んでしまった日にも同じ流れで進められるという強さが、班の中に育っていきます。
次の実習では、材料を受け取る前の短い時間を使って、受け持ちを口に出して確かめ合ってみてほしいと思います。ひと言ずつでも声に出しておくだけで、その日の台の上の景色が驚くほど落ち着いたものに変わっていくはずです。