まな板と作業台の扱いをおろそかにした人が必ずつまずく実習台の上の落とし穴

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まな板を置く前に確かめておきたい台の状態

まな板を台へ置く前に、台の面を一度拭いて水気や粉を落としておくよう、実習の最初に言われます。わずかな滑りが刃先の向きを狂わせることがあるため、置く前のひと手間が軽く扱われていません。

まな板の下に固く絞った布巾を敷いておくと、台の上で板が動かなくなり、手元の力が素直に伝わります。敷き方が雑なままだと板の端が浮いてしまい、切っている途中で位置がずれてしまう原因になります。

まな板は体の正面に、辺を台と平行にして置くようにと、はじめの授業で角度まで細かく指示されます。斜めに置いた状態のまま続けると、体をひねりながら切る癖がつき、切り口の乱れにつながります。

切り終えた材料をまな板の上に積み上げたままにすると、次に手をつける場所がすぐ足りなくなります。置き場をあらかじめ決めておくと、手を止めることなく次の材料へ移れるようになると教わりました。

作業台の広さを分け合って使うための決まり

作業台は自分ひとりのものではなく、隣に立つ人と分け合って使う場所だと繰り返し確かめられます。器や道具が台からはみ出したままだと、隣の人の手元にぶつかり、思わぬ取り落としにつながります。

台の上にはいま使うものだけを出し、使い終えた道具は決めた場所へ戻す形が徹底されていきます。置きっぱなしの器がひとつあるだけで、動きの流れが乱れて段取りが崩れてしまう場面もあります。

調理師専門学校の実習では、台の広さの使い方が仕上がりの速さに直に響くと何度も伝えられます。限られた面をどう区切って使うかを考える時間が、料理の段取りを組み立てる力になっていきます。

使い終えた台を次に立つ人へ渡す形まで含めて、実習の評価が組み立てられている場合もあります。資格を目指す学びの中では、場所を整える力までも技術のひとつとして見られていると感じています。

まとめ

まな板と作業台の扱いは、切る技術そのものよりも軽く見られがちですが、実際には仕上がりを大きく左右します。置き方や広さの使い方をおろそかにしたまま先へ進むと、後の実習で手が止まる場面がいずれ必ず出てきてしまいます。

台を拭き、板を据え、置き場を決めるという流れは、慣れてしまえばほとんど時間のかからない準備になります。その短い準備を毎回きちんとそろえておくことが、長い実習の中で疲れをためこまない形につながっていくように思います。

これから実習に入る人は、切る場面ばかりを思い描かず、その手前にある台の状態にも目を向けてみてください。板と台が落ち着いた状態にあれば、手つきも自然と落ち着いてきて、同じ手順でも仕上がりが安定していくはずです。

Goffredo